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「神経衰弱」という通称

2025/03/20 現在

 神経衰弱というネーミングは、いくらなんでも仰々しすぎるのではないか?

 せいぜいカードを並べてめくり合わせるだけのゲームなのだから、イメージに合わせた親しみやすい、もっと言えば口で言いやすい名前にしてほしいと思っている。活舌がよろしくない者にとって、「しんけいすいじゃく」というサ行の畳みかけは辛いものがある。家族に聞いてみたが、共感は得られなかった。私だけか。

 言いやすさのことは置いておいて、とにかく、なぜこんなネーミングになったのかという点には割と興味が沸いた。実用日本語表現辞典によれば、「強い集中力を発揮して神経をすり減らすという意味で神経衰弱の症状名にちなんだとされる」らしい。
 ゲームで遊んでいて「神経衰弱」というワードが頭をよぎるほど、この名前を考えた人は本気でこのゲームを遊んでいたんだろうか。トランプゲームの面白さが分からないまま育ってしまった人間なのでいまいち分からないが、よっぽど苦しめられてこないと「神経衰弱」とはならないと思うが。

 どうしても癪に触るので、もっと怖さが控えめの呼び方はないのかと思って調べてみた。英語圏では「コンセントレイション」や「メモリー」と呼ばれることがあるらしい。どちらも神経衰弱よりもシンプルだし、カッコいいと思う。
 しかし日本で「神経衰弱」に取って代わるには、どうもピンとこない。「コンセントレイション」は英語としての認知度が低くて(特に若年層には)意味がピンとこないかもしれないし、そもそも「集中」というワードだけでは情報が足りていない気がしてしまう。「メモリー」は日本における汎用性が高すぎてカードゲームを指していると分からないかもしれない。神経衰弱という、溢れんばかりのビックマウスに成り代わるインパクトが少々足りない。

 なぜ、私は「神経衰弱」というネーミングの仰々しさを避けようとしながら、その代替にインパクトを求めているのだろうか。名前を聞くたびに衰弱とかそんなわけwと思っているのに、いざ「絵合わせ」「ペアゲーム」みたいな簡素な呼び方を考えてみると途端に面白さが半減するような気がするのだ。

 既に、あのぎゅうぎゅう詰めの四字熟語の圧迫感からしか得られない、ゲーム内容に反するインパクトの虜になっているのかもしれない…と思うと、悔しい。やはりインパクトはあってほしいが、病気が元ネタの名前はなんか嫌だ。たった今、頭に「出会い系」がよぎったけれど…許される訳がないので何も浮かばなかったことにした。

 神経衰弱なんて、インパクトだけでゲーム内容を何一つ説明していない、しかも大富豪みたいにゲームシステムに則している訳でもないネーミングがまかり通っているのは納得が行かない。でも妙にキャッチ―だから代替語が分からない。
 もしも、ローカルネームがあれば教えて欲しいです。「神経衰弱」よりも言いやすいものが、なおよし。

 ランダム単語ガチャ「神経衰弱」より
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