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ブックレビュー構想①

2025/04/14 現在

 ブックレビューの下準備をさせてください!
 
 弊ゼミでブックレビューと呼ばれるサクッと本紹介をしなければならないので、ここで考えをまとめます。ひとりで完結させればいい話ですけど、人がいる場所の方がやる気が出るので…。
 
一冊目(学術書):文章を論理で読み解くためのクリティカル・リーディング/福沢一吉

 この本のはだいたいタイトルの通りですね。クリティカル・リーディングということで、テキストから書き手の言いたいこととか、論証の流れをどうやって理解し、検証していくか、の方法論をまとめて説明した本です。
 個人的に、文章の読み方についてかなり丁寧に説明してくれている本だと思う。そもそも論証って何?ってところから始まって、練習用の色々なテキストも挟みながら少しずつ話を進めてくれるので、分かりやすくておすすめです。
 とくに印象に残っている部分は…論理的負荷語の話ですね。書き手と読み手が文脈を共有していないと正しく意味が伝わらない言葉を「論理的負荷語」というらしいです。たとえば、「正しい方向に導かなければならない」という文章があったとして、書き手が「正しい方向」の定義を説明しておかなければ、読み手は書き手が何を正しいとしているのか分からず、認識に齟齬が生まれてしまう。それは論理的な文章として好ましくないですね。
論理的負荷語はいとも簡単に文章に入り込んでくるので、それらの語の定義がはっきりしていない場合は、質問をして掘り下げることで議論を深めるきっかけになる…そうです。
なんか高度そう。私にできるのかね。
 
 人の話や研究発表を聞いていても納得するだけで終わってしまうことが多く、昨年度はほんのり周囲からの失望を感じていたところだったので、根本から改善したくてこの本を読みました。為になっていればいいなぁと思います。


二冊目(自由書):RPGのつくりかた 橋野桂と『メタファー:リファンタジオ』/さやわか

 「つくりかた」というタイトルですが、プログラムがどう、モデリングがどう、みたいな技術的な話じゃなくって、表紙のイラストにもなっている「メタファー:リファンタジオ」というロールプレイングゲームの企画から完成までの、制作陣への密着インタビューを収録した本です。インタビュー形式なので見た目よりも読みやすいですし、制作段階ごとに色々な試行錯誤をしている温度感が伝わってきて、チームのコンテンツ制作の一例として面白い本だと思いました。
 ゲーム制作の現場ってかなり厳しい守秘義務が課されていて、本の冒頭でもインタビュアーのさやわかさんが「制作中のゲームについて根掘り葉掘り聞くことはタブーに近い気がする」という趣旨のことも書いている。制作中の様子を、外部の人間が最初から最後まで取材している本は、それ自体が珍しい気がします。
 特に人件費の話とか期限の話とか、ビジネスやマネジメント的な視点のお話が多かったのが面白いな~とも思いました。そりゃ当たり前なんですけど、商売としてゲームを作っていく以上は余分なコストを出すわけにはいかないじゃないですか。だからコンセプトや工数を定めていく序盤ではスタッフを最小限にして、データが作れる段階になってから制作スタッフを徐々に募ってプロジェクトを拡大させていく…という話が製作段階の各所で出ていて。削減可能な無駄はどんどん削っていかなければいけない、けれどゲームにはこだわりぬく、という姿勢も、趣味のものづくりとは違っていておもしろいな~って思いました。
 基本的には制作の中心となるゲームディレクターの方との対談形式で進むのですが、合間合間に、ゲームのそれぞれの分野を担ったスタッフとの対談も収録されています。私はグラフィックとかシステムとかテキストとか、ゲームを作っている要素それぞれに興味があったので、読んでいて楽しかったです。
 
 ちなみに、この本で挙げられている「メタファー」はアトラス社が発売した「ファンタジーPRG」です。実際に遊んでいないのでどういう物語かはあまり知らないです…!
 この会社は現代社会を舞台にしたペルソナや女神転生シリーズで有名ですけど、今回のメタファーではファンタジーを舞台にした新しいゲームをつくるということで、社内ノウハウが少ないジャンルでの制作の難しさについても書かれていたのが印象的でした。
 
 という具合で、さっくり書いてみたけどどうじゃろか。
 すでに本の魅力が伝わっていない気がしていますが、本番までにどうにかできたらいい! ここまで読んだ稀有なひと、ありがとう!

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