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本の感想文:独学大全/コンビニ兄弟-テンダネス門司港こがね村店-

2025/06/02 現在

 なんだかちょっと暑くなってきましたね。
 最近読んだ本の話をします。その1。


 「独学大全」と「コンビニ兄弟-テンダネス門司港こがね村店-」を読みました。



独学大全:読書猿著
 読み物というより事典です。困ったときに開いて助けてもらうための本。

 独学という言葉に対して「やる気のあるひとがなんかたくさん頑張って結果を出してるやつ」という雑なイメージを私は持っています。そういう崇高な人が読む本なんだろうな……と思いつつ、あまりにもすぎる分厚さと装丁にテンションが上がって購入してしまいました。
 あと、あわよくば頭が良い人になりたい。動機が全然崇高じゃない。


 実際に読んでみた感想ですが、そこまで崇高な人向けの本ではなかったです。
 本でも始めの方で触れられていますが、「バカにされたくないけど何したらいいかわからない」「先延ばしにしちゃう」「本読めたら賢くなれそうだけど小説以外無理ぽ」とだらだら垂れ流して寝っ転がっているような、それこそ私みたいな人間に向けた本でした。
 内容は勉強方法とモチベの保ち方が中心。学習ルートマップとか、鈴木式六分割ノートとか、多方面で使える技法が55個掲載されています。あとは読み物がいくつか。

 独学全般に向けた本なので専門性こそ無いけど、応用が利くともいう。
 うーん……。痒いところに手が届くって言うのかな。ちょうど迷っていたり、億劫に思っている場面で、やさしく道を示してくれる本だと思いました。読んでるだけでちょっとやる気が出てくる気がする。
 逆に、一人で勝手にやりたいことへ突き進めるような人には不要かもしれません。勉強版の攻略Wikiみたいなものですね。

 手元にあるだけでもモチベが上がるので、個人的には買ってよかったな~と思います。重いしちょっと高いけど、手に持った時のミチミチ感が好きです。独学しろよ。


コンビニ兄弟-テンダネス門司港こがね村店-/町田そのこ著
 こちらは小説ですね。コンビニエンスストア「テンダネス」で働く人々とその周りの人々を描いた、ハートフルお仕事小説です。

 何本かの短編を合わせて1つの物語としてまとめた形になっていて、とても読みやすかったです。疲れててもぽや~っと読める味わい。
 著者の町田さんは「52ヘルツのクジラたち」で知った方なのですが、そちらの小説とはかなり雰囲気が違って興味深かったですね。テーマが変わると物語の毛色もここまで変わるのかと。人間関係や助け合いに重きを置いている点では通ずるものがあるかも。
 家族、クラスメイト、教え子など色々な人が登場しますが、どのお話にも微妙な人間関係や摩擦が描かれていた。それがこの本に漂う、ちょっと苦しいけど暖かい雰囲気の土台なんじゃないかな~と思うんですが、どうでしょう。

 光莉さんの息子、恒星くんに割と感情移入しながら読んでいました。趣味に貴賤は無いとはいえ、母親がパート先の職場の店長を描いた漫画でpixivのランキング獲ってたら流石にちょっと嫌だよな。自分が絵を描く人間であるが故に、余計に。

 修学旅行で北九州や門司港に行ったことがあるので、物語に折り込まれる門司港の描写を読むのも楽しかったです。
 北九州、また行きたいな~。次の旅の行先にしてもいいな。


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